全日本09。というか美姫ちゃんの今季衣装。

スケート連盟が困らない結果になったねぇ。
結果的には順当の代表選出なのでそこに不満はない。
でもさ、でもさ。
4年前、美姫ちゃんの選出に不満タラタラだった人たちは、
今季不調な安藤よりも今季成績優秀な中野を出せ!って言ってたじゃん。
過去2年の成績より今季の成績だけを重視せよ!って言ってたじゃん。
でもね、そういう人たちは今回の選出方法に文句はないんだって。
「世界ランキングを考慮する」っていうやつ。
それって過去の成績重視ってことじゃないの?
何も変わってないよ?
なんで美姫ちゃんのときは叩かれてたの?
初めからこの選手は怪我じゃない限り五輪に出しますって言えばいいのに。
その方がいっそモヤモヤしないもん。


でもね、もういいんだもん。
美姫ちゃんとあっこちゃんが選ばれれば満足だもん。
エキシの衣装が可愛かったからいいんだもん。

そうなんだ、美姫ちゃんは清楚系衣装でも抜群にセンスが良いんだ。
(欲を言えばタイツで靴を隠してほしいけど、それは仕方ない)
モロゾフの振り付けがどんなに嫌いだって、
モロゾフの編曲がどんなにイライラしたって、
モロゾフの発言全般が子ども染みていたって、
モロゾフ(チーム)の衣装作りだけは高く高く評価する。
派手だけどね!派手すぎてビックリするけどね!


というわけで、以下は美姫ちゃんのびっくり衣装をまとめます。




エキシビション。画像はGPFより。

クモ貼りついてますやん、というのはさしたる問題ではない。


ポイント1・背中のクモの巣。

バックスタイルにまでこだわるのが最近の流行。
ここでチームモロゾフの腕の見せ所。
クモの巣がある左部分は襦袢あり、右は襦袢なし。
境目が見えない!肌の色と同じ!すげぇやモロゾフ


ポイント2・スカート。

美姫ちゃんの衣装はとにかくスカートがいい。
動いたときに一番良く見える質感、形を重視している。
違う生地を重ねつつレースでクモの巣を演出しつつ、
フワフワともヒラヒラとも違う感じが新しい。


曲が「夜の女王」だと思わなければ何も問題はない。
なんでクモ?




ショートプログラム。これも画像はGPFより。

こちらもスカートの造形が秀逸。
ついでにヒラヒラさせた腕も安藤の動きをしなやかに見せた。
フィギュアスケートの衣装のセンスは洋服とイコールではない。
動いたときにどう見えるかを計算して初めて優れた衣装になる。
モロゾフはそこら辺がよくわかってるので
曲が「レクイエム」だから十字架という安直な考えに問題はない。


ポイントは立体感。

今まで立体的といえば大きな花のモチーフが付いている程度だったけど
これほど立体的な衣裳は観たことがない。斬新。
もはや衣装ではなく小道具のようにも思える。
巻きついてる物のイメージはさっぱりわからないけれど、
「新しさ」を追求することは競技を高める上で素晴らしい。


ラスボスではない。
ただの派手な衣装。
たまたま写真が「ガオー」ってなってるだけ。




フリースケーティング。これが本題でもある。
安藤は今季7着の衣装を用意したという。
全部で7着なのかFSだけで7着なのかは不明。
ただ、全部で7着だとしたらお披露目会は終了してしまったことになる。
(SP1着、FS4着、EX2着だったよね?)
それは美姫ちゃんの衣装変遷を眺めている者として凄く残念。
まさか五輪の晴れ舞台で新衣装じゃないなんてことはないと思うけど。


まずは1戦目のロステレコム杯

茶色と金色を基調としてエキゾチックな雰囲気を作り上げている。
FSの4着の衣装のうち「洋服デザイン」として優れているのは絶対にコレ。
ただ、上記のチームモロゾフが得意とする動きに特化したデザインではない。
特に腕へ向かって広がる袖は腕を太く見せてしまい、
安藤のキビキビした動きを消し去っていた。可愛いだけに残念。


デザインは衣装として問題点アリとしても、構造は凄い。

今季、五輪に向けて派手な衣装を!とはりきった結果、
ポロリしちゃってる選手を多々見かけた。
そんな中、安藤の胸は完ぺきにサポートされている。
ノーブラとかスポブラとかありえない!衣装に内蔵しとけよ!という
安藤の強い気持ちが伝わってくるよう。
安藤のブラはズレることがない。モロゾフは変なところまで計算している。


適当な写真が見当たらないが、髪飾りが可愛すぎることも付け加えておく。




2戦目NHK杯

クレオパトラ」の曲に合わせてグっとエジプト感を強くした衣装。
エジプト神話をモチーフに大胆に肌を露出しているかのようなデザイン。
これはチームモロゾフのパーフェクトな襦袢ありきの衣装であって、
ちょっとでも安っぽい襦袢を使ったとたんにダサさが際立つだろう。
というか、このデザインを着こなす美姫ちゃんってすげぇや。


横のデザインが一工夫。

360°どの角度から見ても美しいのが優れた衣装。
蓮の花(エジプト風に言うとロータス?)周りのデザインによって、
エストの形が綺麗に補正されている。


左腕にヘビが這っているのも見どころ。
やはり今季の安藤衣装テーマは動物&立体感か、と思わせられる。




3戦目グランプリファイナル。

クイズ・この中に何匹のヘビがいるでしょうか?
2匹だと思った人はまだまだツメが甘い。
今季の安藤のテーマは動物。正解は4匹だ(たぶん)。

ヘッドドレスでヘビにハートを象らせてみました。
左腕のヘビは前回小さかったんで大きく長くしてみました。
ロータスとかホルスとかエジプトっぽいモチーフは捨てました。
だって今季のテーマは動物&立体感だもん。
そんな風に美姫ちゃんがヘビヘビしてたらヘビ仲間がやってきて、
腕のヘビをつっついてくるから気をつけて。
アイツ女好きだよ?


<参考>ヘビ仲間のエヴァン君。





4戦目全日本選手権

・・・ラムちゃん、、かな?
寅年だからかな?あけましておめでとー的な。まだ明けてないけど。
フっと頭をクレオパ「トラ」がよぎったりもしちゃったりするんだけど。
色合いはエジプトっぽいもんね!間違ってないもんね!
いいんだ、美姫ちゃんはこれで。
衣装にかける思いが強すぎて眩しいくらいが丁度いい。
ちょっと眩しすぎるだけさ。


そしてヘビは好きなんだね。

いよいよ胸位置のヘビも立体化してきたね。
ヘビとトラにどういう関係性があるのか見いだせない私がダメなんだ。
モロゾフが意図することが何も見えない私がダメなんだ。


とりあえずメイクはこの日が一番良かった。
別にこのラムちゃんも悪くない。着こなした安藤は凄い。
ただ、意図するものがまったくわからないだけで。




衣装話終わり。


全日本の美姫ちゃんを観てて思ったのは体力の低下。
FSの後半ダレたのはピークを全日本にしてないからというだけだろうか。
そうだったらいいのになーとは思うけれど。
痩せすぎじゃない?美姫ちゃんはあんなに細くない。
コンビジャンプが抜けた上であの演技ってのはちょっとね。
年齢的にも選手として曲がり角を過ぎている。
ステップのレベルもとれなかった。
3-3もなし。
問題点ばかりが浮かんでしまうのが悲しい。
金メダルが狙える選手であることは間違いないんだけど、
現実的には2位か3位が妥当な目標、そんな感じ。
モロゾフが得意な新採点方式を利用したクレバーな勝ち方でいいから、
メダルを獲ってほしいなぁ。
銅メダルでも私は心から祝福する。


できれば、できればでいいから
NHK杯くらいの派手さの衣装でお願いします。