ノスタルジア。

幼い頃は団地住まいだったので近所は公園だらけでした。
子どもだから勝手に公園に名前を付けてた。
ジャンボ公園、迷路公園、坂道公園、チューリップ公園。
小さなところは適当に団地の番号を取って何番公園とか。
見た目は大人、中身は子どもになってからもやっぱり大好きな公園。
現在住んでいるところは私の好きな素朴なタイプの公園が少なく、
たまに見つけて駆け回る程度になってしまってひどく残念。


遊具には拘りがあります。良いとか悪いじゃなくて、好き嫌い。
頭に描くのは箱ブランコ、象さん滑り台といったメルヘンチックなやつ。
でも本当に好きなのはやっぱり昔よく遊んだジャンボ滑り台。
ジャンボ滑り台っていうのは、ただのでっかい坂。ローラー式のじゃなくて。
コンクリート製で端に階段が付いているだけで長いわけじゃない、ただのでっかい坂。
下に土管のような穴が開いてるのならば尚良いね。
何の変哲もない造形物が好きなのです。どうやって遊ぶの?っていうような。
子どもの想像力を掻き立てるなんて立派な言葉は言いたくないが、
あまりに艶やかで複雑なものは街にとって異物のようだ。
鉄製の滑り台融合型ジャングルジムみたいなのが大きい公園にはあるけれど、
ああいうのはすぐに飽きてしまう性分なので、せめて木製にしておくれ。
におい嗅いで遊ぶから。それに木製なら雨に打たれても滑らなくて良いと思うの。
滑り台なら滑り台でいいしさ。華やかさよりもボロっちさの方が好きさ。と、
滑り台写真館(→http://www1.raidway.ne.jp/~iharay/suberidai/)を眺めて思う。
そういえばタコさん滑り台って見たことないや。漫画とかだと定番なのになぁ。


箱型ブランコは年々減少気味。危険だからだそうだ。
私の団地周りにはそりゃあもう恐ろしい数の箱ブランコがあったのだけど、
ケガ人が出るたびに紐でくくられていったのがもう10年も前のこと。
気付けば流行はプラスチック製のチューブ型滑り台に移っていった。
静電気が立つわ暗くて狭いわで私は苦手であまり好きになれなかった。
丸太が埋まってるだけ、砂があるだけで公園と呼ぶ、
そんな子どもの気持ちは今どこにあるのかなぁ。


昔お世話になった清水公園(→http://www.shimizu-kouen.com/)のHPを見つけて、
ノスタルジックになってみただけです。水上アスレチックが難しいんだよなー。
こういう施設は施設で好きなんだからわけがわからんのー。