自分的五輪レポ2。

juaami2006-02-14

フィギュアスケート:ペアFS】
一昨日のレポで張丹&張昊組(CHN)だけに触れているように、
彼女たちのファンです。
今季から好きになった程度だけども、思い入れが異様に深い。
のでこのFSをどう書いていいかもわからないけど、書かないのも嫌だ。


見ていない人のために。
演技が始まって30秒ほど、始めの大要素としてこのペアでしか出来ない、
スロー4回転サルコーというものがある(上位レベルの人で普通3回転)。
男性が女性を投げて女性が回るスロージャンプの一種。
4回転ということは投げる幅、高さ、そして女性の回転の速さが必要。
女性の張丹が細くて軽いから出来る難易度の高い技。
この着地時、張丹は開脚した状態でそのまま氷面に降り、滑って壁に激突。
そのときに膝を強打し、立ち上がったものの滑れる状態ではない。
演技中断。音は止み、場内唖然。
張昊に支えられつつリンク外に出ようとするが張丹はそれを固く拒否。
リンク柵に一度はもたれかかったものの、張丹はあくまで棄権したがらない。
そのまま演技は途中から再開となった。
(ここら辺から泣きっぱなしで記憶が危うい)
再開後、張丹はいつも通りとは行かないまでも、
このペアらしい、このペアにしか出来ない高難度の技を繰り返した。
それは一見怪我しているとは思えないような演技だった。


印象的だったのはリフト。ゆっくりゆっくり相手の脚をかばって降ろす張昊。
怪我をした相手と演技をするのは、たぶん見た目以上に負担が掛かる。
そんなことを考えながら見る演技は初めてで、こんなに泣くのも初めて。
最終滑走者ということもあって本人たちは気負っていたのかもと思う。
それはアクシデントからくるテンションの高さで吹っ切れただろう。
もしかしたら再開後の演技中は痛みなんて感じていなかったかもしれない。
ただ、解説の佐藤さんの言うように、明日明後日から腫れるであろう傷跡は、
まだ若い選手にどう残るかはわからない。そればかりが心配。


驚いたのは結果。SP時は2位。
アクシデントがあったFS後、張丹&張昊組は銀メダルを取った。
テクニカルの点はなんと66点台。とにかく高い。
新採点方式の利がこんなところで出てしまった。
転倒はマイナス1。どんな転倒でもマイナス1は1。
それはたとえ演技を中断しても変わらない(らしい)。
だから他の要素の点には全く響かない。
ファンとしてこれは喜ばしいし、2人にとってもラッキーなこと。
成功していてもノーミス演技で金メダルのトトマリ組には届かないだろうし、
どうせ3位も4位も同じ中国なのだけど、これで良いのだろうか。
ルールに乗っ取った採点ではあるのだけど、心から納得はいかない。


とりあえず、銀メダルおめでとう。
エキシビションは1週間以上後だけど、出られるのだろうか。
キスクラでアイシングされていた張丹の膝はひどく痛々しかった。
いつも勝利を信じて、必ず用意されていた彼女たちのエキシビション
その勝気で強気な態度は好きだけど、無理だけはしないで欲しい。




<追記>
http://torino2006.nikkansports.com/figure/f-ol-tp3-060214-0055.html
「医学的な問題の場合は2分間の猶予があるので問題ない」そうです。
あらかじめ中断に関するルールも決められてるとは初めて知った。
やっとこさ少し納得できました。