石田拓実「パラパル」
「日々」として書くことがないので漫画の紹介でもしようかね。
漫画が大好きです。
小説も読む方だとは思うけど買ったらすぐ読んでしまって、
読み返すという行為をあまりしない。
ので、すぐ売ってしまうために所有冊数は少ないんだよね。
それに比べて漫画の多いこと多いこと。
誰かしまう場所を考えてくれません?
大量の漫画の中を部屋中に散らばさせている私ですが、
これだけは売らないと豪語するものがあります。
さらにその中に、手放しで全作品を好きだと言える漫画家がいます。
「良い」じゃなくて「好き」。
私の場合2人ほど。古谷実と石田拓実ね。
ということで石田拓実「パラパル」を紹介。さぁ買え。今すぐ買え。
ちなみに私はレビューなど大層なことは出来ないので、あくまで紹介。
- 作者: 石田拓実
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/09/15
- メディア: コミック
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これについて書こうと思ったのは「マンガ一巻読破」さんの記事を読んで。
内容及びレビューを読みたい方はそちらへどうぞ。
そう、「パラパル」は少女漫画版「寄生獣」と言われてるのです。
私も初めに読んだときにそう思った。
違うのは寄生される人の全てが侵食されているにも関わらず、
自己を失わない、まして死に至るなどないこと(Cookieだからね)。
ただ、五感のいずれかが突出して鋭敏になり、
それによって生活に支障をきたしたりする、と。
はっきり言って石田拓実らしくないお話です。
今までは大学生・高校生の恋愛話を中心に描いていたから。
しかもどちらかと言えば「汚れちゃん」の。
お薬・強姦話なんかもCookieで描いちゃう、みたいな。
(あ、もともとはぶーけだったっけ。)
まぁ、比較的ありがちなストーリーをびっくりするくらい展開なく、
曖昧な言葉で感情を表して描くスタイルが好きだったわけです。
「そういう」、「あれは」など曖昧な言葉でくくってしまう。
かっちりとした意味合いを持たせない方が、
日常生活の感情表現として、リアルだと思った。
で、この非日常漫画ですよ。
コピーは「超感覚恋情ブギ」。しかも「SF」だと。
いちファンとしては、は?という気分でいっぱい。
しかも読んだら面白いじゃないの。
全く続きがわからないけども。
何にせよ、こういう話が似合う漫画家だなーとは思う。
もともと少女漫画家なのに男受けがえらい良かったし。
この作品で新境地を開拓してるのでしょう。
狙って描きすぎです、石田さん。
と、やっぱりレビューは書けそうもないからこれにて紹介終了。
とりあえず読んでください。今一番のお薦めなので。
そして気が向いたら「汚れてる暇なんかない」も買ってくれ。