自分で思っている以上にミッシェルが好きだということに気付いた日。

タイトルを読んでこれは長いな、と思った人。
あなた、正解。


2年前の9月21日、私は初めてミッシェルのライブに行きました。
もっと前から好きだったくせにそれまでなんとなくの理由で
ライブに行かなかったことを切に後悔しています。
まさか最初で最後になるとは思ってもいなくて、
9月1日に解散発表があったときは何が何だかわからなくて、
直前までラストの幕張に行くかどうか悩んで、
行かなかったことをまた後悔したりもしました。
それでも、私にとってその日は短い人生の中で、
最も感情を露にして楽しんだ日です。
どう考えても私にとってベストライブだったと思う。
あんなにも格好良い人たちを間近で見たことはない。


ミッシェルを言葉で表現すると、
ライブのときは格好良くて格好良いのに、
喋りだすと格好悪くて格好良くて、
でもエピソードなんかは格好良いから格好良くて、
写真を見ると普通にしてて格好良い。
そんな人達です。


鬱なんだか何なんだか刹那な世界感を書きながら、
タンバリンを振り回して歌う、がなり声のチバが好きです。
ギターを弾くことに対してだけ異様に真摯で、
あとはもう本当にダメ男でおっちゃんなアベが好きです。
のびのびと楽しく酔うがためにステージに立って、
弦切れるんじゃないの?ってくらいにベースを弾くウエノが好きです。
体育会系だったりセンチメンタルだったり、
それでもとにかくドコドコとドラムを叩くキュウちゃんが好きです。
今個々がどんな活動をしていても、やっぱり4人でいる姿が好きです。


こんなにもひとつのバンドに思い入れをしたのが初めてだから、
比べることも出来ず、他を探すことも出来ず、
解散しても尚、いつだって頭の中を鳴り回す音楽。
形容する言葉が見付からない代わりに、
何度も何度もCDを聴いて、ライブ映像を見る。


たぶん私はいまだに解散した事実を受け入れていないんだと思う。
確かに彼らは生きていて、明日ミッシェルのライブをやると言われても、
チケット取らなきゃ、としか思わない気がする。
私は身近な人を突然失ったことがないから、
死ってこんな感じなのかな?と思ったりもする。
いきなり居なくなられても意味がわからない。
私の中で確かに彼らは4人で立っているし、
それが二度と見ることが出来ないとはどうしても思えない。

赤みのかかった月が昇るとき それで最後だと僕は聞かされる
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「世界の終わり」

解散発表時期に火星の隕石だか彗星だかが急接近したんだよね。
こりゃ笑えないなー、と思った記憶がある。
デビュー曲でそんな予言するなよなー、とか。
解散ライブアンコールでこの曲を演ったことが間違ってるとは思わない。
それ以外に選択肢はないだろう、くらいに思う。
それでも「Baby, please go home」とか「ジェニー」とか、
本当にいつも通りの曲で終わって欲しかったという希望もある。
メンバー自身が終わりを迎えようとして終わってしまった感が、
解散ライブを観るたびに私の心をかき乱す。


今年の10月11日も去年と同じく、一人でお酒なんて飲みながら、
ライブ映像をたんまり観てはちょっとだけ悲しくなるんだろうな。
それがどうしたと周りに言われてもそうせずにはいられないんだから仕方がない。
私はTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTが好きで、
バンドがあろうがなかろうがその気持ちは変わりようがない。
ただ、それだけのこと。


書いてて自分で自分が気持ち悪いな。
何をそんなにこだわってるんだろう。
KOOLOGI@MTVロックスの映像を観たから?
ROSSO観てても毎回思うのだけれど。
解散した理由なんて自分の中でなんとなくわかっていて、
それを踏まえた上で再結成を願う私がいるのは事実。
「格好良かった」バンドにするには、まだ惜しいよ。