こどものおもちゃ/小花美穂
こどものおもちゃ (1) (りぼんマスコットコミックス (791))
- 作者: 小花美穂
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1995/04
- メディア: コミック
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タレント活動をしながら学校に通う紗奈ちゃんと、
クラス内でボス的地位を持ち、学級崩壊を進める羽山。
2人は対立しながら互いの孤独な面を知ることで仲を深めて行く。
小花美穂本人も柱に書いていることなんだけど、
本当に、シリアスとギャグが文字通り紙一重で入ってる漫画だな。
ギャグがシリアスからくるものならば、存在意義もあろうけど、
全くないからね、関連が。突発的ギャグ。
まぁ、面白いんだけど、なくてもいいよね?っていう。
シリアス部は本当に凄い。
エピソードだけでも、捨て子であるとか、親を殺したとか、ヒモだなんだと。
で、何が凄いって、小学生に意味が通じてる。
大人になると忘れてしまうのは、
こういった哲学的なことを子供の頃考えていたかどうか。
偏見だけど、女の子って考えていたんじゃないかな。
今考えると、それは子供らしい思想ではないんだけど、
確実に一度は思う事なんだよね。
作品の中では進んだお子様として描かれているけど。
この漫画の批評を読むと必ず、最後の話、人形病のことが出てくる。
紗奈ちゃんが過度の悩みから、顔の表情を消してしまったことだ。
心の病を描いた上で、とても良い漫画だと思う。教育的な意味合いで。
いまだに、道徳の教科書より教えられたことが多いんだ。