入院中の彼へ。

お見舞いに行きたいのに年末だからか会わせてもくれず。
退院はいつだろうか。彼は重度の脳障害を患った。
記憶喪失になった彼を、私はこれからも愛せるのだろうか。
そもそもちゃんと治るのかどうかだってわからない。
何ひとつの処置もされずに退院してきたとき、
どんな顔をすればいいのか、誰か教えてください。


移植した新しい脳にどれほどの価値があるのだろうか。
それは彼の脳と言ってしまって良いのだろうか。
加えて、彼の体はボロボロで、もう見ていられない。
安らかな眠りを選択することが重罪なら、私は罰を受けるべきか。
さようなら。ごめんなさい。
ごめんなさい。さようなら。
あなたといた数年間、その日々のひとつひとつを忘れない。
今までありがとう。本当に。
それにしても、
東芝サポートセンター病院はいつだって役に立たなかったわ。
彼の記憶喪失はこれで二度目。もう付き合いきれない。
次からは高度な技術を持つアメリケンなお医者様に治して頂くべく、
DELLサポートセンター病院のかかりつけになりましょそうしましょ。


ちなみにこの文章は学校のPCで書いてるんだぜ。
勉強しろよって話だ。へへっ。